問 美しい星空は町の大きな資源。これらを生かした観光振興や教育などを積極的に推進すべきでは。
町長 大きな温泉地帯がある阿智村のように行うのは難しいかもしれないが、今後の課題として検討したい。
問 住民からの寄付をもとにして光害対策型防犯灯に交換したものはどのくらいあるか。
開田支所長 80万円の寄付と県補助金を活用して令和4年度40基、5年度53基を光害対策型に交換した。
問 星空の世界遺産とも言われている星空保護区とは、どのようなものか。
開田支所長 美しい星空を保全するため、世界基準で評価する国際的な認定制度。本部は米国アリゾナ州にある。
現在、国内では福井県大野市南六呂師など4か所が認定されている。
問 星空保護区に認定されるとどのようなメリットや課題があるのか。
開田支所長 宿泊を伴う滞在型観光や他の観光地との差別化、景観を守るため住民意識の高揚なども期待できる。
反面、照明設備の改修や定期的な明るさの数値測定、英語による年次報告書の作成などの課題もある。
問 開田高原では昨年、一般社団法人星空保護推進機構による予備調査が行われたが、認定の可能性はあるか。
開田支所長 今回、マイアスキー場など5か所の予備調査を実施した。星空保護区には5つのカテゴリーがあるが、木曽馬の里エリアはダークスカイ・パークとして認定の可能性が高いと言われている。
問 今後、住民理解などが必要だと思うが。
開田支所長 星空保護区を意義深いものにするためには、住民意識と関係団体との連携が肝要。星空を保護する気運を高めていきたい。