松井淳一

松井まつい 淳一じゅんいち

観光業DXは推進できるか

観光商工課長 デジタルの活用を進める


 我が町の観光業の現状をデータから見ると、観光客数は長期低落傾向にあり、観光需要が中山道沿いに偏っている。一方、御嶽山麓地域ではスキー場事業の衰退や自然災害などで経済の冷え込みを引き起こしている。町はこの現状をどう分析しているか。

観光商工課長 現状は一見インバウンドで賑わっているように見えるが、観光客は激減している。開田高原では10万人を割り込んでおり、町内においては地域間に大きな偏りがある。

 この現状から見える問題や課題は何か。

観光商工課長 (1)物からことへとニーズが変化しているが、それについて行けていない。(2)自然観光の競争の激化(3)若者やインバウンドを引き付けるコンテンツの不足。コンテンツがあっても飽きられているなど競争力の低下も否めない。(4)観光資源はたくさんあるのに情報発信が弱い。(5)宿泊施設の老朽化などの魅力低下。(6)二次交通が充実していない、等々がある。

 解決策はあるか。

観光商工課長 観光DMO、事業者、住民、行政それぞれの立場で解決策を講じなければいけないが行政については(1)観光戦略の策定と観光インフラの整備。そしてアクションプランの策定。(2)観光DMOとの連携。DMOが行うブランディング、プロモーションへの支援など。(3)観光資源の保全と開発、環境保全などと住民との協働による観光エリアの魅力の底上げが解決策になる。

 事業者の商品づくりに対する支援はできるか。

観光商工課長 支援できることはあるので一つ一つ取り組んでいきたい。

 現状分析、課題の抽出、解決策の策定にDXはどうしても必要だ。この分野のDXを推進してほしい。

観光商工課長 観光事業におけるDX推進は必要な事業なのでさまざまな壁はあるが進めていきたい。