6月会議

条例4件、補正予算5件、報告5件、工事請負4件、工事委託1件、物品購入5件、規約変更1件、請願2件、陳情1件、発議4件 6月会議(通年議会)は6月6日から13日までの8日間の日程で開催されました。
7人が一般質問を行ったほか町から提案のあった条例改正(廃止)や工事請負契約、物品購入契約、補正予算など32件の審議があり全ての案件が原案通り可決されました。

工事請負契約

建設工事請負契約の締結
おんたけロープウェイ旧センターハウス解体 3億2450万円
議案の内容 おんたけロープウェイのセンターハウスについて、今年新しい建物が完成したことから、今まで使用してきた旧センターハウスを解体し、併せて外構工事を実施するもの。神稲・越道特定建設工事共同企業体と建設工事請負契約を締結。契約金額は3億2450万円。契約方法は指名競争入札。
コンパクトになった新センターハウス
解体が始まる旧センターハウス
建設工事請負契約の締結
旧幸沢川浄水場解体工事 1億2540万円
議案の内容 新たに浄水場ができたことから、旧浄水場の解体撤去工事を行うもの。吉川建設㈱木曽営業所と建設工事請負契約を締結。契約金額は1億2540万円。契約方法は指名競争入札。
建設工事請負契約の締結
木曽福島スキー場制御盤 6037万円
議案の内容 木曽福島スキー場第1トリプルリフトのサイリスタ制御盤更新工事について、日本ケーブル㈱長野支店と建設工事請負契約を締結。契約金額は6037万円。契約方法は随意契約。
制御盤が更新される第1トリプルリフト
建設工事請負契約の締結
原木乾燥土場 5665万円
議案の内容 木の産業づくりの一環として新開橋詰に原木乾燥土場を整備するもの。㈱西峯建設と建設工事請負契約を締結。契約金額は5665万円。契約方法は事後審査型一般競争入札。
 工事を分けると経費が増えるのではないか。
 予算確保の面などで分けたが、今後は一度で予算立てできるよう取り組んでいきたい。
 なぜ道路と同じ高さに造成しなかったのか。
 電柱に係る規制があるため。取付道路の整備で対応していく。
道路との段差がある原木乾燥土場

工事委託協定

建設工事委託協定の締結
浄化センター工事を日本下水道事業団に委託 1億8380万円
議案の内容 木曽町公共下水道ストックマネジメント計画に基づき、木曽福島浄化センターの管理汚泥棟改築更新工事等を実施するもの。専門的な知識と技術力を必要とするため日本下水道事業団(東京都)と建設工事委託に関する協定を締結。協定金額は1億8380万円。

物品購入契約

二本木温泉物品購入業務
源泉配達用タンクローリー 1132万円
議案の内容 二本木温泉の源泉を配達するための車両(3トン級タンクローリー)を購入するもの。㈱マルヨシ自動車整備工場と物品購入契約を締結。契約金額は1132万円。契約方法は指名競争入札。
木曽町中学校車両購入業務
開田地区スクールバス 1115万円
議案の内容 令和8年度に開田中学校が木曽町中学校へ統合することになるため、通学用のスクールバスを購入するもの。㈱ジーエス自動車整備工場と物品購入契約を締結。契約金額は1115万円。契約方法は指名競争入札。
(イメージ)
中学校の統合に伴い整備される開田地区スクールバス
(日義地区も同様のスクールバスを整備する)
木曽町中学校車両購入業務
日義地区スクールバス 1115万円
議案の内容 令和8年度に日義中学校が木曽町中学校へ統合することになるため、通学用のスクールバスを購入するもの。㈱ジーエス自動車整備工場と物品購入契約を締結。契約金額は1115万円。契約方法は指名競争入札。
木曽町災害用物品購入業務
トイレトレーラー 3394万円
議案の内容 地震や豪雨など自然災害発生時に避難所等で活用するため、トイレトレーラーを購入するもの。㈱カンバーランド・ジャパン(長野市)と物品購入契約を締結。契約金額は3394万円。契約方法は指名競争入札。
 普段はどのように使用するのか。
 木曽町相撲場に設置し、相撲場のトイレとして使用する。
相撲場に設置されるトイレトレーラー
トイレトレーラーの特徴

① ライフライン不要のフェーズフリートイレ
 通常時は上下水道に接続して使用可能。
 災害時は自己循環型の浄化処理技術により処理水を再利用するため、給水・くみ取りなしで1日500回最大4,000回の使用が可能。

② トレーラー型で移動が容易
 トレーラー型でけん引車によりどこへでも移動が可能。

③ 独立電源システムを搭載
 太陽光パネル、リチウム電池による独立電源システムを搭載し、曇りでも72時間使用ができる。

トイレトレーラー平面図
木曽町立小学校の物品購入業務
児童用タブレット 1892万円
議案の内容 町内の4小学校で使用する児童用のタブレットを購入するもの。キッセイコムテック㈱(松本市)と物品購入契約を締結。契約金額は1892万円。契約方法は長野県共同調達による随意契約。

条例改正

木曽町特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例
投票管理者等の報酬額改正
議案の内容 最近における物価の変動等を考慮した国の法律が改正されたことから、特別職の職員で非常勤のものの報酬額を別表のように改めるもの。施行期日は公布の日。
特別職の職員で非常勤のものの報酬額一覧表(単位:円)
職名 現行報酬 改正案報酬
投票管理者 日額 11,300 日額 14,500
半日額 5,650 半日額 7,250
開票管理者 日額 11,300 日額 12,200
半日額 5,650 半日額 6,100
期日前投票所の投票管理者 日額 10,000 日額 12,400
半日額 5,000 半日額 6,200
投票所の投票立会人 日額  9,800 日額 12,400
半日額 4,900 半日額 6,200
期日前投票所の投票立会人 日額  9,500 日額 10,900
半日額 4,750 半日額 5,450
開票立会人及び選挙立会人 日額  8,800 日額 10,100
公民館条例の一部を改正する条例
移転や国土調査等に伴う分館地番等の修正
議案の内容 新築や移転、国土調査などにより分館の位置が変更になっていることから、地番を修正し改めるもの。
 多くの分館が役員の成り手不足の状況にある。持続可能なあり方を考える場を作るべきでは。
 人口減少や少子高齢化が進めば統合を考えざるを得ないが、分館の所有形態がさまざまで財産としての分館をどうするかが大きな課題と考える。住民と一緒になって考えていきたい。
令和4年、老朽に伴い移転新築された開田公民館末川分館

条例廃止

医療費等資金貸付基金条例等を廃止する条例
医療費、スキー場など6つの基金条例を廃止
議案の内容 町では医療費等資金貸付やスキー場整備など各目的に沿って基金条例を制定し運用してきた。近年、社会情勢の変化や特別会計の廃止に加え、長期にわたって資金運用の実態がないなど、本来の特定目的基金としての役割を終えたことから6つの基金を廃止するもの。施行期日は公布の日。
 役目を終えた6基金が廃止される。残金の使途はどうなるか。
 まだ決まっていないが地域振興基金に積み、地域住民のためのさまざまな事業に充てていきたい。
廃止された特定目的基金一覧表
基金名称 廃止事由
① 木曽町医療費等資金貸付基金条例 令和2年度から基金運用の貸付実態がないため
② 木曽町スキー場等整備基金条例 平成28年度から基金の繰入がないため
③ 木曽町診療所基金条例 令和5年度に診療所特別会計が廃止されたため
④ スキー場等運営基金 令和2年度から基金の運用がないため
⑤ 木曽町緊急雇用創出事業基金条例 平成27年度に基金を造成したときの緊急雇用創出事業が終了しているため
⑥ 木曽町中小企業制度資金融資利子補給基金条例 新型コロナ地方創生臨時交付金を原資に積立てたが、全額繰入れて精算が終了しているため

連合規約変更

木曽広域連合規約の一部を変更する規約
公共交通に関する事務を追加
議案の内容 広域的な公共交通に関する事務を各町村共有の事務として、木曽広域連合が行うこととするため規約内容を変更するもの。施行期日は公布の日。
 広域連合の人的資源不足を心配している。公共交通再編事業はどういった体制で進めるのか。
 木曽地域振興局に交通政策室を設け県職員3名(併任)、広域連合職員1名、町職員1名の体制で、他部門の職員と協力しながら進める。
 公共交通事業を広域で担うメリットは。
 町内には多くの幹線・枝線があり業務も多い。引き続き連携が必要だが、町の業務は全体としては軽減されると考えている。
町内を走る幹線バス

補正予算

高等学校行事参加支援補助金 24万円
木曽青峰の全国募集に伴い交通費等助成
議案の内容 生徒数の減少に対処するため令和8年度から木曽青峰高校では、生徒の全国募集を始める。それに伴い県外からの生徒・保護者の来町に対して交通費等の一部を助成するもの。
 高等学校行事参加支援補助金の詳細は。
 来年度から木曽青峰高校のインテリア科と森林環境科が生徒を全国募集することとなる。それに伴い入学を希望する県外の中学3年生と保護者がオープンキャンパス等に訪れる際に交通費や宿泊費など4万円を上限に助成する。1組4万円で6組24万円を計上している。詳細については高校と相談中だ。
 実際に県外から進学を希望する生徒がいた場合、住居についてはどうなるのか。
 高校の寮があるのでそこの活用を考えている。また、県教委が女子寮の増設を計画している。当面の女子生徒の対応が課題である。町内で下宿先の調整をしながら改修費、備品の購入費など町から補助できないか検討している。
来年度から全国募集が始まる木曽青峰高校
木曽青峰高等学校(全日制) 在籍生徒数及び学級数
道路新設改良事業
町道七笑橋線の測量設計 2220万円
議案の内容 木曽町総合トレーニングセンター・町民相撲場と国道19号の間を通る町道七笑橋線(約300メートル)について、測量設計を実施するもの。
 町道七笑橋バイパスについて全員協議会で説明を受けたが、トレーニングセンターや相撲場前の駐車帯などの変更点は。また、利便性は増すのか。
 公安委員会や飯田国道事務所との協議で電話ボックスや緑地帯の一部を撤去し、駐車帯を国道と同じ高さにする。また、栗本の信号機や横断歩道の形状が変わる。それにより日義から栗本、上田方面は国道へ出なくても行き来できるようになる。
 以前からこの路線は日義地区の住民から、早く事業着手してほしいと言われている。供用開始はいつ頃になるのか。
 国の交付金も利用し、国民スポーツ大会なども考慮して令和8年度中には供用を開始したい。
測量設計が行われる町道七笑橋線
観光商工課
肥田亭の管理はどうなるのか
 肥田亭は今まで指定管理で行われていたが今後、その形態がどのようになるのか。
 肥田亭は指定管理から普通財産に切り替え、賃貸契約を日義のテヅカ精機㈱と結んだ。これから町は家賃をいただき、あとは事業者の判断で営業していただくことになる。
 指定管理施設を今回のように普通財産にして賃貸契約を結ぶ、という町の考え方について説明を。
 住民の福祉や生活向上に資する公共施設は、指定管理として民間事業者に運営していただく。今回は完全に営業施設・飲食店ということで普通財産に変更し賃貸契約、という判断をした。
開田支所
やまゆり荘の燃料はどうなるのか
 やまゆり荘の燃料として薪ボイラーを使っていると思うが、指定管理事業者は水素エネルギーの活用を提案している。従来の薪ボイラーはどうなるのか。
 薪ボイラーを止めるわけではない。薪の需要は減ることになるが、従来の薪ボイラーと水素エネルギーを併用するハイブリットの燃料体制を構想している。
やまゆり荘で使われている薪ボイラー

請願

「カリキュラム・オーバーロード」の改善を求める意見書採択の請願
請願の内容
 国の教育課程基準による子どもや教職員の負担増の早期改善、及び学習指導要領の精選など。
提出者
 木曽町教職員組合 宮崎美香
紹介議員
 中村博道
付託委員会
 社会文教常任委員会
審査結果
 採択(全会一致)
「さらなる少人数学級推進と教育予算の増額」・「義務教育費国庫負担制度の堅持・拡充」を求める請願
請願の内容
 行き届いた教育をするため国の責任で以下の3点を検討し、必要な教育予算を確保すること。
① 少人数学級の推進
② 複式学級の定員引き下げ
③ 教員基礎定数算出に用いる「係数」改善
提出者
 木曽町教職員組合 宮崎美香
紹介議員
 中村博道
付託委員会
 社会文教常任委員会
審査結果
 採択(全会一致)

陳情

「最低賃金法の改正と中小企業支援の拡充を求める意見書」採択を求める陳情書
陳情の内容
 政府は最低賃金法を全国一律制度に改正し、最低賃金1500円を実現すること。引上げを円滑に行うため中小企業、観光業、農林水産業への支援を義務とする条項を同法に設けること。
提出者
 長野県労働組合連合会 議長 細尾俊彦
付託委員会
 総務経済常任委員会
審査結果
 採択(全会一致)

発議

発議の内容
 「カリキュラム・オーバーロード」の改善を求める意見書の提出
提出先
 衆議院議長ほか
発議の内容
 「さらなる少人数学級推進と教育予算の増額」と「義務教育費国庫負担制度の堅持・拡充」を求める意見書の提出
提出先
 衆議院議長ほか
発議の内容
 最低賃金法の改正と中小企業支援の拡充を求める意見書の提出
提出先
 内閣総理大臣ほか
発議の内容
 木曽町議会基本条例の一部を改正する条例
改正事由
 議会は住民の代表機関として高い倫理観が求められることから、ハラスメントの防止及び抑止に努める規定を加えるもの。
 「議会及び議員は、各種ハラスメントが個人の尊厳を不当に傷つけ、人権侵害に当たることを認識し、ハラスメントの防止及び排除に努めなければならない。」
施行期日
 公布の日