住民の声16
空き家が減って
何かに活きたら

古田富美さん
古田ふるた 富美ふみさん(38歳・福島)

商品をチェックする古田さん
 今年3月末、福島本町に古着や古道具などを販売する店「pu--kapuka」(ぷーかぷか)がオープンした。店主は愛知県一宮市出身の古田富美さん(38歳)。1年前に古物商の許可を取得して、お試しで店舗を探している時にkissoの家のメンバーに相談。期間限定のお店として約3週間オープンした。後に常設が決まり現在に至る。
 店内には机や椅子、棚などの古い家具をはじめ食器やアクセサリー、カバン、掛け時計、古い衣服など、さまざまな商品が所狭しと並んでいる。
 古着や古道具の魅力について「自分がまだ生まれていない時に作られたものが、回りまわって今ここにある。何か物語やロマンを感じます」としみじみ語る古田さん。営業は今のところ週末の土、日だけで、時間は午前11時から午後7時まで。それ以外の時は、依頼された空き家の片付けや掃除などに追われている。作業は無償だが、その代わり片付けの中で気に入った古道具などがあれば譲ってもらえることになっている。掃除は大変だが「何か珍しいものを発見できるかもしれない」という楽しみもあるという。
 最近の悩みは、店内が手狭になってきたこと。「家具などは広い場所が必要になるので今、大きな倉庫を探しています」と話す。
 「この仕事によって、町の空き家が少しでも減って何かに活きたら、と思っています」と今の仕事にやりがいを感じている。