村長から令和7年度予算案の議案提出を受け、村議会では予算特別委員会を設置し、2日間にわたり審査をいたしました。その結果、委員全員の賛成ですべての予算案が提案どおり可決し、議長宛に報告書を提出しました。
令和7年度予算特別委員会 委員長報告
令和7年度予算においては、世界自然遺産地にふさわしい環境関連施策の推進、小笠原の特色を活かした産業の振興、村民生活の安心・安全、良好な生活環境の創出、保健・福祉・医療・教育の充実、新規事業として「嶋谷市左衛門顕彰事業」「終戦80周年記念事業」を基軸として編成されており、小笠原村職員の負担は増加していくが、責任ある対応を図るとともに、職員の定数確保に努められたい。
現在見込める財源は確実に収入することはもとより、ふるさと納税をはじめ、自助努力による新たな財源確保について、あらゆる可能性を模索されたい。
予算の執行にあたっては、前年度より引き続き、小笠原小中学校など大規模な整備事業が行われるが、確実な整備を進めるとともに、慎重な財政運営に努められたい。他の事業においても進捗管理を計画的に行い、未執行事業を出すことのないよう努められたい。
なお、本予算特別委員会の審議の中で、予算審議を可決した経緯も考慮し、各委員からの指摘があった事項については、今後の施策、財政運営に積極的に取り組み、村民生活の安定・向上のために予算を確実に執行されたい。
自主財源確保
問 税収増が厳しい状況下、自主財源増の方策は考えているか(清水)
答 自主財源増に限らず、交付金、補助金の活用を図る(村長)
父母村民交流活性化促進事業
問 事業内容は(平野)
答 父島、母島村民交流を一層促進する目的にははじま丸1往復運賃補助。利用条件整え、5月から開始予定(企画政策室長)
地球温暖化対策事業
問 事業内容は(清水)
答 ゼロカーボン地域推進会議構成員旅費、本会議運営委託(会議運営、普及啓発等)、ゼロカーボンシティ宣言から取り組んでいる省エネ家電補助(環境課長)
問 学校との連携等普及の予算は(清水)
答 学校との連携、ゼロカーボンワークショップ開催は、令和6年度同様、職員にて実施予定のため、予算額は0円(環境課長)
村営バス事業
問 村営バス購入車両は、観光客が楽しめるオープンタイプ、自転車積載できるなど検討は(清水)
答 メンテナンスのこと、更新時期6月に間に合わせるため現在と同車種。自転車積載は、積み下ろしに係る時間、安全面から行わない(産業観光課長)
問 自動運転バス導入は(安藤)
答 自動運転バスは、車両価格約1億円弱。年間維持経費約8,000万円。現在約250万円。3倍以上の経費となる。時期尚早と判断(産業観光課長)
問 村の施策として、smileツーリズムを推進しているが、更新バスの仕様には、キャッシュレス促進の対応、検討は(平野)
答 検討していない(産業観光課長)
高齢者社会対策事業
問 フラットハウス外壁補修工事において駐車場整備は(片股)
答 含まれていない。必要箇所は、修繕費にて対応(村民課長)
診療所運営事業
問 専門医研修派遣連携事業とは(清水)
答 代替医師派遣に要する東海大学との連携に係る費用(医療課長)
シロアリ対策事業
問 シロアリ対策事業費昨年度より約450万円増理由は(稲垣)
答 シロアリ群飛調査調査に要する備品、新たに設置するトラップ製作、薬剤の土壌残留濃度分析に要する経費増(環境課長)
観光団体支援事業
問 小笠原村観光協会補助金約4,300万円。前年度より増。OEM冷凍食課題解決事業とは(平野)
答 宿泊事業者が食事の提供ができない課題がある。課題解決に向け、小笠原村観光協会が主体となり、公益財団法人東京観光財団の補助金を活用し、宿泊事業者の課題解消のため本土で冷凍食品を島に運び宿泊者へ提供。事業費予算2,340万増。事業予算に対し2/3補助(産業観光課長)
道路橋りょう事業
問 清瀬トンネル照明改修工事照明の増設、更新その内容は(片股)
答 平成21年設置したトンネル照明14か所更新(建設水道課長)
土木管理事業
問 洲崎新発生土置場整備工事内容は(清水)
答 工事(行文線、小中学校改築等)から今後発生する残土の見込み数量から新たに整備が必要。旧自動車教習所跡地に整備(建設水道課長)
道路整備事業
問 無電柱化チャレンジ事業(沖村一号線測量業務委託)の計画内容を(安藤)
答 測量設計(東京都補助100%)、工事(国補助50%、東京都補助50%)。母島沖村一号線(前田商店前から小中学校先)の区間。令和7年度測量、令和8年度基本設計、令和9年度実施設計、令和10年度工事着手予定(建設水道課長)
社会教育事業
問 おが高夢応援事業、高校生にどのように活用を促すのか(平野)
答 応募を待つのではなく、この2年で直接顔を合わせ説明することが重要と認識し、直接、学校にて説明会を実施(教育課長)
問 嶋谷市左衛門小笠原巡検350周年記念事業予算内訳は(平野)
答 関連講演会、展示会、記念碑制作、祈念式典、委員報酬等(教育長)