国境離島を考える~与那国町、領土・主権展示館視察~

片股敬昌

 台湾まで111km、日本で最も台湾に近い与那国町は人口約1600人、父島より少し大きい島です。視察に訪れると緑の平地に牛や馬がのんびりと草を食む平和な島でした。小笠原村と同じ国境離島の与那国町ですが、東シナ海の安全保障環境はかつてないほど緊張が高まっています。与那国町では、県や国と連携した島民全島避難の担当職員として元自衛官が活躍されており、有事に備え住民の生命を守り抜くという堅い決意を感じ取る事ができました。与那国町視察後、虎ノ門にある領土・主権展示館を訪れました。ここでは北方領土、竹島、尖閣諸島が我が国固有の領土であることが歴史的資料に基づき示されています。5面CG映像で自然を体験できるイマーシブシアターは感動的でした。
 今出張では与那国町の飛行場の便利さを実感しました。島民に日常の足として活用されており、改めて空港の必要性について、東京都、国に強く要望していく必要があると感じました。

与那国町視察1
与那国町視察
領土・主権展示館視察
領土・主権展示館視察