問 母島に侵入したアジアベッコウマイマイによる農業被害、固有のカタツムリへの影響が心配です。いつ頃、どのような形で持ち込まれたのか?
答 2016年10月頃、評議平グラウンド付近の都道沿いで確認した。環境省などが生息調査をし、高密度で定着を確認した。非常に繁殖力が強く、母島の固有陸産貝類や希少植物への影響、農作物への被害が懸念。環境省、都、村が各種対策を講じた。
問 現在の分布域はどの範囲まで広がっているか?
答 評議平から集落内、静沢集落、乳房ダムから大谷川砂防ダム上流域、玉川ダム周辺まで。中ノ平、蝙蝠谷農業団地、北港まで確認。
問 農業者として、農業被害が心配である。その対策は?
答 今は農作物への直接的被害は認められていない。今後、個体数の増加や生息域の拡大で、農業被害も否定できない。駆除剤の散布を実施している。
問 農業者は農作物への被害の広がりを心配する。撲滅に向けた対策を進めてほしい。
答 現状の対策を継続し、拡散防止対策を講じていく。現在は跳躍分散した地域の局所根絶の試験と母島全域での根絶は薬剤の使える範囲なども考慮して難しいと考える。