令和4年度一般会計決算を認定しました!


<決算の認定とは?>

 一会計年度の歳入歳出予算の執行実績(=決算)について、その内容を審議し、適法かつ正当に収入・支出が行われたかどうか確認することです。
 交野市議会では、より慎重に審議できるよう閉会中に委員会を開催して審査した上で、本会議にて認定可否を採決しています。

<本会議(11月29日)での反対・賛成討論の内容>

決算の認定に反対

 決算のうち、施設一体型小中一貫校の整備と、公共交通・外出支援の部分に納得できないため反対する。
 小中一貫校は、一中・交野小・長宝寺小をそれぞれ別に建設するよりも安いと市は説明していたが、現在の総事業費は当初の2倍以上となっている。また、住民投票は実施されず、市長選挙前にデザインビルドの事業者が決定された。令和4年度の決算は、当該小中一貫校の流れによるもので、賛成できない。
 公共交通・外出支援については、ゆうゆうバスの廃止後も、京阪バスの路線縮小が続いている。市長が変わり、徐々に是正されつつあるが、令和4年度の施策が適切だったとは認めがたい。

 こども医療費助成の対象年齢引き上げは重要な前進であったが、一中校区の施設一体型小中一貫校建設や、一中などの跡地活用、民営化により公立認定こども園に障害児童が集中していること、不十分な外出支援策などは、予算の段階から反対であった。
 山本市長による庁舎の耐震化の検討、青年の家のエレベータ設置に向けた調査、放課後児童会の指導員の処遇改善、地域公共交通会議の検討、市職員数の見直しなどは大いに評価する。
 しかし、前市長による予算の課題の改善には至っていないこと、また、山本市長の公約であった小中一貫校の小中別での整備は、議会への提案もなく、見直しには至らなかったことから決算に反対する。

 こども医療費助成の対象年齢引き上げや、プレミアム商品券事業などは一定評価をする。
 一方で、一中校区の施設一体型小中一貫校では、旧交野小の「学びの森」の扱いについて事前説明がなかったことや、プール授業の課題を先延ばしにしたまま工事が継続されたことは残念である。
 また、安定した地域公共交通の整備を求める市民の声はいまだ変わらず、市の外出支援施策と市民ニーズとがずれている。市長が変わり、変化の兆しがあるが、課題は解消されていない。
 その他、質疑のなかで要望したことについては、来年度、引き続き注視させていただく。

決算の認定に賛成

 施設一体型小中一貫校は、令和7年の開校を心待ちにしている児童・生徒・保護者のためにも粛々と工事を進めていただきたい。こども医療費助成制度の拡充は非常に有用な施策であった。依然として厳しい財政状況が続くが、外出支援策の改善や交野みらい小の開校など、予算が適正に執行されたと考える。
 過去の市債の繰上償還による公債費の削減や、基金の債券運用など、新たな財源確保に取り組んでいることは理解するが、貴重な財源を一切無駄にすることなく、決算を精査し、次年度予算に反映していくことを求め賛成する。

<採決の結果>

賛成8:反対6で、賛成多数により認定しました
(賛否の状況は、2ページ参照)