令和2年度一般会計決算を認定しました!


<決算の認定とは?>

 一会計年度の歳入歳出予算の執行実績(=決算)について、その内容を審査し、適法かつ正当に収入・支出が行われたかどうか確認すること。
 交野市議会では、より慎重に審査できるよう閉会中に委員会を開催して審議した上で、本会議にて認定可否を採決しています。


<本会議(11月29日)での反対・賛成討論の内容>

決算の認定に反対

 コロナの影響で過去に例のない事態の中、課を越えて職員が一丸となり、行政を止めないよう努力されたことに敬意を表する。
  その一方で、国からのコロナ対応の臨時交付金では、市独自施策として家計を助けるメニューが乏しく落胆した。施設一体型小中一貫校の事業については、教育的視点に立った丁寧な議論が不十分であり、適切な税金投入でなかった。認定こども園の民営化は、保育の質を全市的に向上させるとのことだったが、民間での障がい児童の受入れは広がり切れていない。ゆうゆうバスに代わる新たな外出支援策は十分に普及しておらず、誰もが安心していつでも自由に外出できるよう支援策の再構築が必要だ。

 不十分なコロナ対策、ゆうゆうバスの廃止とそれに伴う不十分な外出支援策、施設一体型小中一貫校を理由に反対せざるを得ない。
  コロナの臨時交付金は、もともと購入予定であった学校のタブレットに充てられたが、浮いた2億円は別のコロナ対策に充てられなかった。支援金より相乗効果の高い商品券もなく、対策として不十分だった。ゆうゆうバスは利用者が限定的だとして廃止されたが、代替策の予算執行率がたった20%と皮肉な結果となっている。小中一貫校も住民の理解を得られない。


決算の認定に賛成

 コロナ禍においても、放課後児童会の運営や中小企業支援など、市民生活の安心のために適切に業務執行されたことに敬意を表する。しっかり検証し、次年度予算により良い形で反映をお願いする。個々の事業については、市民より要望の声が上がっているものもあるが、見直すべきところは見直し、信念を貫くところは貫いてください。

 星田北・駅北の区画整理などにより市債が増加しているが、未来への投資であり、将来の税収増につながるため一定の評価をする。また、上下水道基本料金の免除、全児童・生徒へのタブレットの貸与、山間地における悪質な不法投棄の減少について評価している。
  公金扱いとなった給食費や、外出支援策、待機児童の解消、ファミサポや放課後児童会の運営、市民への情報提供については、民間活力も活かしつつ、継続的に努力を要望する。令和2年度決算を精査し、令和4年度の予算に反映をお願いする。


<採決の結果>

賛成9対反対5(議長除く)で賛成多数により認定しました
(賛否の状況は、2ページ参照)