質問
サルの被害防止計画および近隣町村との情報共有による取り組みの進捗状況は。
また、サルに装着しているGPS首輪発信機からの位置情報を事前に住民に周知するシステムについて、検討状況は。
答弁
緩衝帯整備や電気柵などの更なる普及促進、効率的かつ効果的な住民による追い払いやモンキードッグの導入、住民向け学習会などを計画しており、取り組み方針に基づき活動し被害軽減に努めていく。猟友会を含め広域的な取り組みがサルの追い払いや捕獲につながることから近隣町村との情報共有を図っていく。
情報システムについて、試験的に受信基地局を設置し群れの行動範囲等の保存情報をスマートフォン等で確認できるがリアルタイムの情報ではない。位置情報を事前に住民に周知するシステムについて今後検討していきたい。
その後
被害防止計画は令和5年度から3か年を策定している。被害状況を勘案して毎年見直すなどの対応策をとっている。被害防止対策として防除資材購入者への補助や檻の設置、GPS機材を活用した群れの行動調査、調査データの活用などにより効率的な追い払いにつながるよう取り組んでいる。
近隣町村との情報共有については、木曽地区野生鳥獣保護管理対策協議会を通じて各町村の取り組みを情報共有しており、特に近隣町村とは町村をまたぐ群れの行動などの情報を共有化している。
野生のサルはメスが群れを率いるため、捕獲したサルがメスの場合にGPS首輪発信機を装着している。今年の春に捕獲したメスザル2頭に発信機を装着し行動範囲を追跡している。サルを組織的に追い払うことが重要であり、行政や猟友会だけでなく地域住民の協力が、より必要になっている。