予算特別委員会

(3月15~ 18日)

平成28年度一般会計予算を可決
議案第29号 一般会計予算

▼概要
 一般会計予算は、歳入歳出ともに239億6836万3千円で、前年度と比較して5億1664万4千円の減。

▼結果
 可決(賛成多数)

▼主な質疑
「Aブロック」
  (総務部、企画財政部、地域社会部、会計室、議会事務局、行政委員会事務局、臨時福祉金・子育て世帯臨時特例給付金給付事業推進室の予算)
 交野ふるさと寄附金については、抜本的な改革を行い、来年度は大幅な収入増加が見込まれている。本市の厳しい財政状況を踏まえ、今後の更なる取り組みは。

 件数・収入とも大幅増加しているが、個人市府民税の寄附金控除額との収支差額はマイナス推移である。 現在、特産品は6業者、11品目で事業を行っているが、今後、特産品の充実を図るとともに、物品のみならず体験型のものも含め検討したい。


「Bブロック」
  (市民部、幼稚園を除く健やか部、福祉部の予算)
 保育園等の実費徴収に係る補足給付について対象者の範囲は。また、非課税世帯に対しても、市独自で制度の拡大はできないか。

 特定教育・保育施設に児童を入所させている生活保護世帯やそれに準ずる世帯の保護者に対し、給食費・教材費・行事費等の一部を支給する制度で、給食費については月額4500円、教材費・行事費については、月額2500円を限度として支給する。また、制度拡充については今後の検討課題であり、現段階では国基準である生活保護世帯ベースで予算計上している。


「Cブロック」
  (環境部、都市整備部、消防本部、農業委員会事務局の予算)
 AEDのリース料については、コンビニなどの市民に身近な場所への配備とのことで有益だと考えるが、実際に使用が必要となった時に適切な使用が難しい。AEDの使用方法の講習が重要と考えるが、平成28年度の計画は。

 AEDの使用方法の講習は、普通救命講習と救命入門コースで実施しており、両講習とも受講者を消防本部において随時受け付けて実施している。

要望 環境フェスタや交野マルシェなどで、AEDの使用方法の講習ブースを設けてほしい。


「Dブロック」
  (幼稚園にかかる健やか部、教育総務室、学校教育部、生涯学習推進部の予算)
 現在、大阪府の規則によって名勝指定されている「磐船峡」について、大阪府文化財保護条例による名勝指定に向けた取り組み状況は。

 取り組みとしては、大阪府の文化財保護課職員らと現地調査を行い、昭和16年の規則による名勝指定後からの変化や、天野川トンネル開通後の変化を確認した。現在の磐船峡の範囲は広く、「磐船神社」や「鮎返しの滝」等のポイントごとによる文化財保護を大阪府と協議しながら検討したい。


鮎返しの滝

「総 括」
  (予算全般に関する質疑)
 補助金のあり方について、交付要件を明確にするために抜本的なルールの見直しが行われていると聞いているが、具体的にどのような見直しが行われているか。

 現在、補助金のあり方に関するガイドラインの案を策定している。補助金に求められる公益性・公平性・効果有効性に加え、適正性・団体の自立性の5項目の視点から点数化し、その点数に基づく評価・審査を検討している。ガイドラインの策定に関しては、有識者も含めた協議・検討を考えており、現在は案の段階である。


▼討論
反対討論 平成28年度予算には、公共サービスの質の低下に繋がる公立幼児園1園民営化や新学校給食センターの調理の民間委託等が含まれている。市は財源確保のためと民営化を進めているが、公共サービスは民営化や民間委託には適さない。公共サービス充実に向けた自治体づくりを求め、本予算に反対する。

賛成討論 市の財政力は平成26年度決算において3年平均値0.70と厳しく、本年度の予算編成は相当腐心したものと評価する。防犯カメラ増設、AEDコンビニ設置、防犯灯LED化事業計画1年前倒し、学校トイレ改修にかかる予算措置等、多くの苦労がくみ取れる。新年度の奮闘を念じ、本予算に賛成する。

賛成討論 今、市がやるべきことは、大きな視点に立ち、市政を進めていくこと。市長戦略と施政方針、それとこれらに基づいた今回の予算は、市政をひとつ前に進めていくものである。その意味で本予算に大きく期待をし、賛成する。


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