米谷町における「南部土地改良清美事業」は、昭和50年、地域住民の方々との合意の下で、一般廃棄物最終処分場の設置を契機に始まりました。
以来、環境清美工場から発生する焼却灰の埋設処分のため、米谷町の方々には長年にわたり、日々の生活の中で多大なご負担をおかけしながらも、事業の継続に深いご理解とご協力を賜り、市民生活の安心を長きにわたって支えていただきました。
このたび、「大阪湾広域臨海環境整備センター(通称:大阪湾フェニックスセンター)」での焼却灰の全量受け入れが可能となる見通しが立ったことから、令和7年度末をもって米谷町への焼却灰の搬入を終了する見込みとなりました。
これまで市は、南部土地改良清美事業において、毎年の借地料に加え、10年ごとの更新料を支出してきました。焼却灰の搬入終了後は、市が引き続き管理責任を負い、浸出水処理や環境影響の把握・保全、跡地の利活用の検討を行います。
事業開始当初は事業跡地を農地として活用することを前提に返還する計画でしたが、地域の高齢化や農業従事者の減少により農地としての活用が難しいとの声がありました。そのため、環境保全や水質管理の必要性も踏まえて、市が土地を購入する方向で検討され、不動産鑑定士の評価に基づき約5億7200万円の購入予算が措置されました。跡地の利活用については、現在も地域住民の方々と協議が継続されており、他市の事例も参考にしながら、市の責任で着実に進めるとしています。