問 気候変動や栄養塩類の減少、貧酸素水塊の発生などにより、水産物の漁獲量の減少が指摘されています。松阪市ではアサリが獲れない状況が続き、漁業者の経営継続が危ぶまれています。県では、アサリ資源が減少している要因をどう捉え、資源回復に向けどう取り組んでいくのか、お伺いします。
答 アサリ漁獲量の減少要因は、干潟・浅場の減少、波浪による稚貝流出、貧栄養化等が複合的に関係していると考えています。このため、波浪から稚貝を守る、砕石を用いた浅場造成を進めるとともに、アサリの種苗生産技術の開発に取り組み、令和6年度に約40万個の稚貝を生産し、造成した浅場等に試験放流しました。この稚貝の漁獲量が資源回復の方向性の一つの目途になると考えており、今後も漁業者と連携し、資源回復に取り組みます。